HOW:ブランドの戦略|全国で実証された「勝てる一貫性」の横展開
ロピアは「新しくて話題」という一過性のブームに見えるかもしれませんが、ロピアの戦略はすでに神奈川・東京を中心とした関東圏、そして関西、中部、さらには台湾と、各地で同様の現象を起こしてきた「実績のあるブランド設計」に基づいています。
ロピアのブランディングが秀逸なのは、「ブランド設計が事業戦略そのものに食い込んでいる」点にあります。
彼らの提供価値(How)を、大きく以下の3点に整理してみます。
==============
①圧倒的コストパフォーマンス: 肉の卸をルーツに持つ強みを活かした、ファミリー層への徹底した家計応援。
②商品企画力: 現場のチーフが仕入れや価格を決定する「個店主義」が生む、鮮度と独自性の高さ。
③食のテーマパーク(体験): 買い物を体験ととらえ、「エンターテインメント」に変える演出。
==============
これらは3つのコンセプトを掲げるだけに過ぎず、全国どの店舗でも高い再現性を持って実行するために、これらを複合的に実施する「仕組みづくり」を行なっているのです。
提供価値を高める、独自の仕組みづくり
ロピアの売場を見渡すと、精肉なら「肉のロピア」、鮮魚なら「魚萬」といったように、各コーナーに個人商店のような屋号が付いていることに気づきます。
青果売場
鮮魚売場
精肉売場
惣菜売場①
惣菜売場②
一般的なスーパーでは、本部のバイヤーが買い付け、各店舗の店長が販売を指揮するのが通例です。
しかし、ロピアは各売場のチーフが自ら買い付けを行い、販売価格まで決定する「事業部制」を採用しています。
各事業部が地域に合わせた商品展開やプライベートブランドの開発まで手がけており、この徹底した現場主義こそが、圧倒的な「商品企画力」と「高コスパ」を支えるエンジンなのです。
ロピアは事業部制を採用することで、仕入れ、陳列、価格設定まで、現場のプロがその街のお客様のニーズを的確に掴んで反映させています。
その中でも特にユニークなのは、店内にずらりと並べられた手書きのPOPです。
マグロ一つでも、ラベルシールのコメントがここまで違う
「!!!!」というラベルシールの言葉。無意識のうちに、注意を向けられます。
何気なく店内を見ていると、商品に貼られているラベルシールも画一的な言葉ではなく、現場スタッフが「どうしたら商品を手に取ってもらえるか」ということを考え、かつ、お客を楽しませようという遊び心あふれる言葉が多いことに気がつきます。
このように、
WHYである「家族の食生活を応援するロープライスユートピア」というあるべき姿を実現するために、
HOWである、①圧倒的コストパフォーマンス、②商品企画力、③食のテーマパーク(体験)という軸に則って価値を作る。
その具体的な方法は、現場に裁量を持たせて委ねる。
という経営方針が見えてきました。
あるべき姿(Why)が定まり、どのように価値を届けるか(How)が明確だからこそ、現場スタッフも必然性を持って判断ができるようになる。と言えるでしょう。