はじめに
みなさんこんにちは。デザイナーの櫻井です!
突然ですが、みなさんは北海道商品のパッケージを見かけたことはありますか?
北海道に住んでいると見かける機会も多いですが、道外の方は物産展や、北海道フェアなどで見かけるかもしれません。見ているだけでなんだかワクワクしたりしますよね。
でも、ふと思ったんです。たとえ大きく北海道と書いていなくても、地図が載っているわけでもないのに、なぜ私たちは一目で北海道だ!と直感できるのでしょうか?
この記事では、数ある要素の中でも雪というモチーフをヒントに、そのらしさを紐解いていきます。読み終わった頃には、きっとコンビニや物産展の棚の見え方が変わるはず…!
北海道を感じるデザインの共通点
北海道商品のパッケージですが、北海道らしさが感じられるデザインの共通点があるはずだと思いませんか?
北海道のイメージって、澄んだ青空、広い土地、真っ白な雪、豊かな農作物、新鮮な海鮮物などが挙げられると思います。このイメージの共通認識こそが北海道らしさを感じさせる重要なポイントなのではないでしょうか。どのように具現化し、デザインに落とし込んでいるのでしょうか。
では、雪をモチーフにしているパッケージを見ていきましょう!👀
①雪やこんこ
※画像引用元:https://www.rokkatei-eshop.com/store/ProductDetail.aspx?pcd=10888&ccd=F3000527#sea01
ホワイトチョコクリームをブラックココアビスケットでサンドした、お馴染みのこのお菓子。ビスケットに開いた不規則な穴からは、まるで雪が降っているような様子を想像することができます。
さてパッケージを見てみると、一目で雪を表現してるのが伝わります。
描かれた雪は、あえて大きさがバラバラです。雪国に住む人なら共感してしまう、深々と降る雪のリアリティがあります。
ただの丸ではなく、不規則かつ不揃いな形にすることで、北海道の静かな夜に雪が舞い落ちるような動きのある風景が感じられます。
また、夜空の表現には寒色系のトーンが使用されています。紫→青→黄緑へと変化する色は、季節や気温によって様々な表情に変化する、北海道の夜空を思い浮かべます。
キリッと冷えた空気の中で、雪がくっきりと浮かび上がる。そんな情景まで想像できるデザインになっているのが印象的です!
②白い恋人
※画像引用元:
https://shop.ishiya.co.jp/products/shiroi-koibito_18
サクサクとした食感のラング・ド・シャクッキーにチョコレートをサンドしたお菓子。白いチョコレートを挟んだホワイトと、ミルクチョコレートを挟んだブラックの2種類があります。
こちらも一目見ただけで雪のイメージが伝わってきます。
紺色の背景は、静寂な北海道の夜空を表現しています。
さらに、雪の結晶のデザインを見てみると、ひとつひとつ形も大きさも異なっています。これは、現実の雪が全て異なる形をしているという自然のあり方を再現しているためだと考えられます。
あえて形を揃えない。という細部へのこだわりが、単なる模様にはないリアリティを生み出しているのです。
③スノーサンド
※画像引用元:https://snows-winter.com/snowsand/
濃厚な生チョコレートをカリカリのラングドシャクッキーでサンドした北海道発の冬季限定スイーツです。生ホワイトチョコレートと生チョコレートの2種類があります。
SNOWSのパッケージは雪そのものではなく雪のある風景を描いています。
青と白のシンプルな構成でありながら、一面に広がる深い青と、静かに佇む山のシルエットが描かれています。雪が降っている様子や雪の結晶のモチーフは描かれていないにも関わらず、不思議と雪の気配が感じられます。
これは、雪を記号として表現するのではなく、空気や温度といった感覚的な要素まで含めてデザインされているからではないでしょうか。
静かで、澄んでいて、どこか張り詰めたような空気感で、北海道の冬の風景そのものを切り取っているように感じられます。
④雪だるまくんチョコレート
※画像引用元:https://www.instagram.com/p/DRBKpgsEsJL/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
白い恋人パークのキャラクターである雪だるまくんをモチーフにした、冬限定の可愛らしい形をしたチョコレートです。
雪だるまくんチョコレートは、雪をより直接的に、そして親しみやすい形で表現しています。
雪だるまというモチーフは、雪国での遊びや体験を象徴する存在です。パッケージに描かれた雪だるまは、どこか愛らしく、あたたかみを感じさせます。
こうして見てみると、同じ雪というモチーフでも、その表現はさまざまです。
降り積もる雪の動きを描いたもの、結晶として整理されたもの、風景として切り取られたもの、そして体験として表現されたもの。
北海道らしさは、単に雪を描くことではなく、どの距離感で雪を捉えているか。によって生まれているのかもしれません。