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辻 竜二

なぜそのUIは伝わらないのか? ユーザー文脈から考えるヘッダーメニューのUI設計

UI/UXデザインTips

こんにちは、
commono株式会社Webデザイナーの辻です!

この記事では、「伝わりやすいUI」とは何か?を自分なりに考えて言語化しました。UI設計の考え方の参考になれば幸いです。拙筆ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです!

この記事はどんな人向け?

・デザイナーを目指している人や、デザイナーになりたての人
・制作の流れの中で「どうしてそう考えたのか」に興味がある人
・UIはセンスやトレンドで決まると思っている人
・なぜそのUIなのか?というUI設計の根拠を持ちたい人
・分かりやすいUI=シンプルなUIと思っている人

はじめに

Webサイトやアプリを見ていると、初めて触れたはずなのに、なぜか迷わず操作できることがあります。

メニューの場所・ボタンの意味・画面の構造、私たちはそれらを、誰かに説明されなくても自然に理解しながら使っています。

では、それはなぜでしょうか。

今回は、「UIの既視感とユーザーの文脈」という視点から、ヘッダーメニューのUI設計にフォーカスして考えてみたいと思います。

文脈 =本記事ではその人が持つ背景や経験、利用シーンや心理状態と定義します。

シンプルなUIが正解とは限らない?

以前、人生で初めてパソコンを触った母親から

「検索履歴を見る場所が分からない」

と相談を受けたことがあります。

↑Chromeの3点リーダー (ケバブメニュー)

私にとっては自然にメニューと理解できるUIでしたが、母親にとっては既視感が無く、メニューと認識できませんでした。

ミニマルなUIはシンプルで美しいものの、ユーザーの文脈から離れてしまうと、それは分かりやすさには繋がりません。

シンプルなUIと、分かりやすいUIは、必ずしも同じではないのです。

では、一体どうすれば分かりやすいUIになるのでしょうか?

UIの既視感はユーザーの文脈に依存している

実は私たちは、UIを論理的に理解しているというより、過去の体験をもとに

「たぶんこうだろう」

と推測しながら使っています。

例えばWebサイトのメニュー。

画面上部にメニュー項目が横並びで配置されているものや、右上にハンバーガーメニューだけがあり、タップするとナビゲーションが開くもの。

さらに最近では、中央上部や画面下部にメニューを配置するサイトも見かけます。どれも実際に使われているUIです。

そして多くの場合、私たちは迷わず操作できます。なぜなら、これまでに何度も似た体験をしているからです。つまり、既視感はUIの中に存在するのではなく、ユーザーの中に存在しているとも考えられます。

同じUIでも伝わる人と伝わらない人がいる

ここで重要になるのが、ユーザーの文脈です。

文脈とは、その人が持つ背景や経験、利用シーンや心理状態のことを指します。

例えば、日常的にスマートフォンを利用している人であれば、上のハンバーガーメニューを見て、
自然にメニューだと理解できるかもしれません。

一方で、

業務でパソコンを使うことが中心の人であれば、ヘッダーに項目が並んでいるナビゲーションの方が理解しやすいこともあります。どちらが正しいUIという話ではありません。

大切なのは、誰に向けたUIなのかという視点です。ユーザーによって、既視感を持つ対象は変わります。つまり、分かりやすいUIの正解も一つではないのです。

UIは形を設計するものではない

UIというと、形のデザインやレイアウトの話だと思われがちです。

ですが私たちは、UI設計とはユーザーの文脈を理解することに近いのではないかと考えています。

例えば、

同じメニューでも

・どこに配置するか
・どのような表現にするかは、

ユーザーがどんな体験をしてきたかによって変わります。

つまりUI設計とは、画面の見た目を整える行為ではなく、「ユーザーがどんな前提でその画面を見るのかを想像すること」なのかもしれません。

「使いやすさ」から「心地よさ」へ

では「分かりやすい」UIとはどんなものでしょう。

UIはユーザーとサービス・商品の接点であり、UXはそこから生まれる体験です。

ただ操作できるだけではなく、迷わず、考えず、自然に使えてしまう。その状態は「分かりやすい」というよりも、「心地よい」に近い感覚ではないでしょうか。

その心地よさは、ユーザーの体験の蓄積に寄り添えているかどうかで決まると考えています。

だからこそ私たちは、UIを形から考えるのではなく、ユーザーの持つ文脈から考えることを大切にしています。

私たちのUI/UXへの考え方に興味を持っていただけましたら、ぜひこちらもご覧ください!

UI/UX

 

おわりに

UIの既視感について考えることは、ユーザー理解そのものにつながっています。

見た目の新しさや、UIのトレンドだけではなく、ユーザーの中にどんな記憶が蓄積されているのかを想像すること。

それが結果として、「使いやすさ」を超えた「心地よさ」につながっていく。

私たちはそのようなUI/UXデザインを目指しています。

もし制作事例に興味を持っていただけましたら、ぜひWORKSもご覧ください!

pageWorks札幌のデザインブランディング | commono inc. コモノ株式会社

Written by

辻 竜二 Ryuji Tsuji

designer

札幌市出身、2016年3月に北海道芸術デザイン専門学校卒業。
映像制作会社、広告代理店勤務を経て2020年1月入社。
Webデザイン・ECオペレーターをメインに、映像制作、CGモデリング、DTPなど、クリエイティブ全般の業務に広く携わらせていただいています。

Q1. commonoに参加した理由
きっかけは知人の紹介です。"ブランディング"というクリエイティブの手法に縛られずに企業の課題解決に取り組む姿勢に魅力を感じ、デザインに関わる様々な経験を積めると感じ入社させていただきました。
Q2. わたしの偏愛
白黒の動物が好きでグッズ収集をしています。
Q3. 今後commonoというフィールドでやりたいこと
北海道のクリエイティブの価値を高めていくため、たくさんの人に愛されるブランディングのため、コモノの一員として日々自分がすべきことを考え努力していきたいです。

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