Inside cmn!

河瀬 未祐

ふわっといい感じでを叶えるアニメーションについて考える(サンプルコード付き)

UI/UXプログラミングTips

フロントエンドエンジニアのみなさんこんにちは!
Web制作におけるアニメーションに関して、特殊な動きの場合は参考サイトなどの明確な実装イメージ・指示があることが多いと思います。

ですが、汎用的なセクションやパーツに関しては、「ふわっと出てくる」といった大まかなイメージでお任せいただいた経験はありませんか?
ふわっといい感じの表現には決められた正解があるわけでは無いため、これで良いのか?これはいい感じか?と悩みがちなのではないでしょうか。

そこで、今回はよくある文字+画像のセクションをベースに、ふわっと出てくるアニメーションをいくつか作成し、合わせて見え方の実験も行いました。文字の出方は同じで、写真の出方だけ変更を加えています。

情報取得の邪魔にはならないけど、ちょっといい感じ……なアニメーションを目指しましたので、アニメーション実装時の参考や、デザインに合うものを複製して活用いただけたら嬉しいです。

「ふわっと」とは

まずは「ふわっと」という言葉について考えてみようと思います。「ふわっと」は、どんなイメージで使われる言葉なのでしょうか。

どんな時に「ふわっと」が使われているか

まずは、Web以外ではどういった使われ方をしているかを思い出してみます。

真っ先に浮かんだのは食べ物。柔らかくて、空気を多く含んだ軽い食感のものに使われている印象があります。
わたあめ、メレンゲのパンケーキ、マシュマロとかのイメージがありますね。

一方で、ビジネスにおける「ふわっと(している)」は、アイデアや企画において、地に足がついていない時や、内容が固まっておらず具体性がない時によく使われている印象です。マイナスイメージで使われることもあるんですね。

いずれにせよ、硬いか柔らかいかでいうと、柔らかい。軽いか重いかでいうと、軽い。
そして、浮遊感があるようなイメージでしょうか?

そういえばビジネスにおいて、アイデアや企画を「練る」という言葉も使いますね。
よく練ってずっしりとしているほど良いものが出来上がるので、「ふわっと」は相性が悪いということでしょうか。

Webサイト制作における「ふわっと」とは

先ほど、ビジネスにおいては「ふわっと」な印象は相性が悪いという話が出てきましたが、Webサイトにおいてはどうでしょうか。

「ふわっと」は軽やかで柔らかい印象のアニメーションだとすると、派手に(大きく)・勢いよく動くアニメーションに比べて控えめで、動きに印象を持っていかれず情報取得の邪魔になりにくい利点があるのではないでしょうか?
それでいて、動くことでサイトに奥行きが出て、審美的なクオリティも向上する。

「ふわっと」は、可読性を保ち情報取得の妨げにならない範囲で見た目の質も上げることができる、万能な演出方法のひとつと言えそうです。

作ったもの

今回作ったアニメーションがこちらです。ご自由にコピーして活用ください。

アニメーション設定内容

少しずつ時間や開始タイミングの設定を変えることで動きに奥行きを出しています。

透明度のイージングはlineareaseで迷ったのですが、透明度はメインのアニメーション動作ではないため主張は不要であるように感じており、等速であるlinearの方が透明度の印象が僅かに目立たず良いような感じがしました。

時間(秒数、タイミング)について

見出し・テキスト:透明度1秒間、移動1.5秒間で設定。0.15秒ずつ間隔をあけて動作
画像:透明度1秒、その他1.5秒~2秒間で設定。一部、透明度より0.1秒遅れて動作

イージングについて

透明度:linear=等速
その他:下記からeaseOutQuint・easeOutQuartを利用

https://easings.net/ja

時間・イージングの実験をしてみる

時間やイージングの設定に関して、ちょっとした実験を行いました。小さな設定変更が、アニメーションの印象にどの程度影響してくるのかを見てみようと思います。

全部同じ動きの秒数(1秒間)にしてみると……

大きいサイズで見る

全体的に画像のアニメーション速度が早い感じがしますね。
特に例02が顕著で、見出し+文字よりも画像の方が動く面積が大きいのでそのように感じるのではないかと思います。
また、終わりのタイミングがほぼ同じなのでピタッと止まる印象があり、なんとなく動きが硬くて余韻がないような気がします。

全部同じ開始タイミングにしてみると……

大きいサイズで見る

見出しとテキストが同じアニメーション設定になったため、ひと固まりで動くように見えてしまい、少し物足りない感じがあります。
ただし、画像と終了タイミングがバラけている分なのか、秒数揃えverよりは違和感がない印象です。
特に、例0104に入れてある0.1sの差については全く気にならないですね。

全部easeにしてみると……

大きいサイズで見る

01,02に関しては、元に比べて大きな違いや違和感を感じず、秒数揃えver・タイミング揃えverよりもこちらの方が良い気がします。
easeが汎用的でかなり使いやすいイージングなのもあるかもしれませんね。
ただし、03のクリップパスについては画像表示がかなり遅くなったように感じます。付与するイージングによって最適な秒数設定が異なってくることが分かりますね。
また、04のグラデーション表示も僅かにグラデーションの差が分かりづらくなっているように思います。

おわりに

実案件で活用いただけそうなアニメーションを作成しつつ、ちょっとした実験も行なってみました。細かな設定が大きく影響する場合があることが分かりました。
個人的には、動く対象の面積の差を気にすると、速度感の差などの設定がしやすいのかなと感じました。

アニメーションの秒数やイージングといった動きの設計は、コーディングや機能の実装とはまた違った知識や経験が求められるように思います。「いい感じなのか」を判断できる感覚を養ったり、「いい感じにするにはどうしたらいいのか?」を予想して当てに行く技術が重要になってくるのではないでしょうか。

これらは映像制作に通ずるところがあると思っていて、私は煮詰まった時や見すぎて分からなくなった時は、社内の映像制作業務も行うデザイナーにアドバイスをもらうこともあります。そうすると僅かな調整(0.1sとか!)で格段に良くなったりするのですよね。
ご興味のある方は、是非弊社の映像制作事例もあわせてご覧ください。

Pacific Music Festival 2025

Written by

河瀬 未祐 Miyu Kawase

front-end engineer

札幌市出身。2017年に北海道芸術デザイン専門学校を卒業後、Web制作会社に入社しWebデザイン及びコーディングを担当。2019年にフロントエンドエンジニアとしてcommonoに入社。

Q1. commonoに参加した理由
入社前に一緒にお仕事をさせていただいたご縁から。
求められる技術レベルが高く、自己成長に繋がると思い入社を決めました。
Q2. わたしの偏愛
カメラと旅行です。たくさん予定が詰まった旅程を立てること・旅先の思い出を写真に収めることが好きです。
Q3. 今後commonoというフィールドでやりたいこと
きちんとコンバージョンに繋がる・ユーザーによい体験を与えるだけでなく、技術者の視点から見ても参考になるようなWebサイトを構築し、北海道のクリエイティブの価値向上に貢献していきたいです。

Recommend

お問い合わせ

    個人情報利用目的への同意

    ※このサイトはCloudflare Turnstileよって保護されています。
    ※お客様が入力した個人情報はSSL暗号化信号によって保護されています。

    個人情報の利用目的
    このお問い合わせフォームでご提供いただく個人情報は、お問合せ等に対する回答や資料送付、その他ご連絡のために利用します。
    当個人情報を第三者に提供することはありません。
    当個人情報の取扱いを委託することはありません。
    必要事項を全てご入力下さい。入力内容に不備がある場合は、ご返信しかねる場合がございます。
    内容により、お時間をいただく場合がございます。
    当個人情報の利用目的の通知、開示、内容の訂正・追加または削除、利用の停止・消去および第三者への提供の停止(「開示等」といいます。)を受け付けております。
    開示等の求めは、info@commono.co.jpで受け付けます。
    統計ツールやクッキー、ウェブビーコン等を用いてご利用状況を調査していますが、これによる個人情報の取得、利用は行っておりません。
    当社の個人情報保護に対する取り組みは「Privacy Policy」を必ずご確認ください。

    COMMONO株式会社
    E-mail:info@commono.co.jp
    個人情報保護方針、個人情報の取扱いについて
    PRIVACY POLICY

    現在準備中です

    お気に入り

    お気に入りから削除

    選択したアイテムをお気に入りから削除しますか?