2024.04.12
【メディア掲載情報】読売新聞 – THE RELAY
平素よりお世話になっております。
弊社が運営するカフェ「THE RELAY」が読売新聞の味「ajiwau」に掲載されました。
とても素敵な文章で掲載いただきありがとうございます。
是非ご覧ください。
LIST OF CONTENTS
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長い冬がようやく終わりを告げた今日この頃、時には春の陽気に誘われて、「ミニ大通」(北3と4の境界、西1〜17)辺りを散策してみたいもの。その西はずれに立つ雑居ビル3階でひっそりと営業するのが、コーヒー好き道の的ともいうべき喫茶&ショップ「THE RELAY」だ。
全国各地のロースター(生豆を焙煎する職人)と札幌を繋ぐことを目的に、2021年オープン。初めて訪れる人は、コーヒーを日常生活でどういうふうに楽しんでいるか、まずは店の入り口直ぐに用意されたアンケートに答えるシステムに驚かされるだろう。
その後、コーヒーカウンセラー&チーフの深澤未来さん(39)が、カウンセリングしながら飲み比べを手ほどきしてくれるというわけだ。初めて訪れた人の登竜門ともいうべきメニューが、「コーヒー4種類飲み比べ」。月替わりで扱うのは、全国各地のロースターが営む店からチョイス。使う生豆は、ロースターがおススメの中から4種類をセレクトする。
4月は、沖縄県宣野湾市「ワークベンチコーヒーロースターズ」で焙煎された豆を使用。写真右から、白ブドウに似た味わいのエチオピア(ベンチネンカ)、紅茶のアールグレイを思わせるエチオピア(ディムツ)、シナモン漂うエルサルバドル(ラスドゥアナス)、ジューシーなホンジュラス(サンホセ)の4種。この4タイプを一度に味わえるのだ。
「4種類の飲み比べで、自分好みのコーヒー豆を発見できます。味を確かめた上で購入するのは、選びやすく楽しいですよ」と深澤さん。説明を聞きながら目の前で抽出の様子を眺めることもできるので、視覚的にも面白い。初めての洗礼を受けた後、2度目の訪問からは好みの豆を選び、ストレートで1杯ずつ飲めるし、豆のキープも可能だ。
さらに見逃せないのは、深澤さんの手づくりケーキ。私がとりわけ気に入ったのは、カカオがギッシリ詰まった「リッチチョコレートケーキ」。南向きの大きな窓から降り注ぐ陽光を浴びながら、好みのストレートコーヒーと共に味わえば、天にも昇る気分に浸れる。
最後に、「幾度か来店するうちに、自分の好みや知らなかったコーヒーと出会ってもらえたら、うれしいですね」と話す深澤さんの言葉が心に響いた。
文 和田由美
写真 畑清隆